9月以降、新米の出荷により品薄状態は解消されていますが、コメの高値が続いています。農林水産省によりますと、今年9月末時点の新米の販売価格は、60キロあたり2万2700円で、去年9月の1万5291円と比べておよそ1.5倍高くなっています。

その理由について山川さんは、肥料の高騰に加え、業者による集荷競争が続いていると話します。

(山川米穀店・山川富弘さん)「大分の場合は福岡の業者と取り合いがすごかったと思います。いつも買っている農家がくれなかった。『なぜくれないの?』と言ったら福岡に取られていて…値段で負けたんです」

一方、大分県内のコメの収穫量を示す今年の作況指数は「102」で、16年ぶりの豊作です。今後の見通しについて、山川さんは、しばらく高値が続くものの、需要が落ち着けば価格も下がると見ています。

(山川米穀店・山川富弘さん)「無くなるなら慌てていいと思いますけど、コメに関しては絶対に無くなりません。値段が高値で維持するかもしれないけど、無くなりません。だから無くなったら買いに行く消費者の方に落ち着いた購買行動をしてもらうことが一番大事です。いい水準に戻ると思う」

農林水産省は、来年6月までのコメの需給見通しについて、生産量が上回り民間の在庫量も162万トンで、今年よりも9万トン増える見込みを示していて、今後の価格動向に注目です。