2020年に大分県宇佐市安心院町で起きた強盗殺人事件の裁判員裁判で、現場に残された血痕について、DNA鑑定を行った県警の鑑定人が出廷し、証言しました。

佐藤翔一被告(39)は2020年2月に宇佐市安心院町で親子2人を殺害するなどした強盗殺人などの罪に問われています。

27日開かれた裁判員裁判の第5回公判では当時、現場に残された血痕などのDNA鑑定を行った県警の職員が出廷しました。

公判の中で検察・鑑定人とも、家の中にあったバッグや固定電話に付いていた血痕について、DNA鑑定の結果、殺害された親子のものだったと説明しました。

このあと、弁護人は被告の車のトランクから発見された血痕について質問。鑑定人は「血痕からは佐藤被告や被害者親子とは異なるDNAがみつかった」と話しました。

一方、検察側からの質問に対し、鑑定人は「同じDNAは被害者の自宅からは出ていない」「由来がわからないDNAが検出されることもある」と証言しました。