2020年に起きた宇佐市安心院町の強盗殺人事件の裁判員裁判で24日、捜査にあたった警察官が、事件直後に行った被告への事情聴取の内容について証言しました。
佐藤翔一被告(39)は2020年2月、宇佐市安心院町で親子2人を殺害するなどした強盗殺人などの罪に問われています。

24日は裁判員裁判の第4回公判が開かれ、当時、事件捜査にあった警察官が証人として出廷しました。
この中で、佐藤被告が事件直後の事情聴取で「プロレスマスクの男からハサミを渡されたが、血が付いていなかったと説明していた」と証言しました。
凶器には包丁やハサミなどが使用されていますが、当時、公表されていませんでした。
取り調べた警察官は「佐藤被告は興奮した様子でハサミも凶器になると話していた」と供述内容を明らかにしました。
一方、無罪を主張している弁護側は「供述調書の内容について被告に確認していない」と指摘しました。