1年あまり休館している、iichikoグランシアタの大規模改修工事が大詰めを迎えています。1か月後のリニューアルオープンにむけ、19日クリーニングされた巨大などん帳も吊り上げられました。

大分市のiichikoグランシアタには、19日、京都でクリーニングされた緞帳が到着しました。どん帳は幅22メートル、重さ1.5トンという巨大な西陣つづれ織りで、30人がかりで慎重に吊り上げられていきました。

去年3月から始まった大規模改修の主な目的が耐震工事です。

(県芸術文化振興課・高原愛さん)「天井は今までボルトで固定していた吊り天井だったんですけど、鉄骨に固定して耐震化を図る工事をしています」

東日本大震災では劇場などで、吊り天井の落下が相次いだことから、グランシアタでも吊り天井から鉄骨に直接固定することで耐震性を高めました。また、工事にあわせて設備も改修も行われ、1列36席分を可動席に変更し、車いす席のスペースを確保しました。

要望が多かった女子トイレは22から32に増設したほか、個室の扉が閉まると点灯するパネルを設置して、効率的な利用をサポートします。

(高原愛さん)「1年と少し休館していたので、再開したあかつきには大分県が芸術文化を楽しめるような街として盛り上がれる拠点になったらいいな」

iichikoグランシアタは5月19日にリニューアルオープンし、別府アルゲリッチ音楽祭の公演が行われます。