この時期では例年にない暑さが予想される中、注意したいのが子どもの熱中症です。体がまだ慣れていない今、熱中症を防ぐポイントを取材しました。
188人の園児が通う大分市の明野第一幼稚園は、毎日、遊具などを使い園庭で遊ぶ時間を設けています。暑さが増してくるこの時期に注意しているのが、熱中症対策の水分補給です。
園児たちは各自お茶や水、スポーツドリンクを持参していて、外での活動中には教諭が水分摂取を促します。

(明野第一幼稚園・後藤淑子主任)「水分補給は今でしたら10~15分に1回。もっと暑くなるとそれ以上に声かけをしています。飲まないお子さんは、飲むことをしないので、私たちも帰りの時に1人ずつ水筒の中を振って確認しています」
気象庁が先週発表したこの先の1か月予報では、県内は特に今週から来週にかけて暖かい空気に覆われやすく、気温が平年よりも高くなる見込みです。熱中症対策として園では子どもたちの表情や会話を通じて体調に異変がないか常にチェックしています。
(後藤淑子主任)「真夏日、猛暑日の時にはもう外に出ないようにはしていますし、お子さんたちの様子を見ながら、すぐに何かあったときには気づいて、対処ができればいいなと思っています」
小児科の医師は暑くなり始めた今の時期に注意が必要だといいます。
(あんどう小児科・安藤昭和院長)「春先は朝が寒くて昼は暑くなるとか、一日の中の気温の変化も激しい時期ですので、暑さに対応できない状況、自律神経バランスの乱れとかもキーワードになる」

子どもは体温の調整能力が低いうえに、地面の照り返しで大人よりも暑さの影響を受けやすいといいます。そのため、安藤院長は暑さに体を慣らす「暑熱順化」を意識して、汗をかくことが重要だと指摘します。
(安藤昭和院長)「汗をかくことで体温調節ができますので、適度な運動とか、日頃はシャワー浴が習慣の方も、できれば湯船につかって汗をかく習慣つける」
日を追うごとに暑くなるこの時期。早め早めの熱中症対策が子どもたちにとって大切になってきます。