大学の同級生3人で結成し、若い世代を中心に人気が高まっている音楽ユニットの「TENSONG」。ジャンルにとらわれない音楽性や歌詞が注目され、今年は初のミニアルバムもリリース。結成の経緯や今後の活動について聞きました。
SNSで知名度上昇…全国ツアー敢行
3人組の音楽ユニット「TENSONG」は2020年4月、ボーカルのたか坊、ギターの拓まん、DJのアルフィの日本人3人で結成されました。グループ名には『聴いた人それぞれに寄り添うことができる”十人十色”の音楽を届けたい』という意味が込められています。
3人の出会いは大分県別府市にある立命館アジア太平洋大学。入学当初から友人となり、趣味で歌や楽器をやっていました。最初のライブは大学の文化祭。その後、コロナ禍をきっかけに「TENSONG」を結成しました。

たか坊:
「天空祭という文化祭のイベントがあって、それに3人で出たことが最初のきっかけです。コロナ禍でバイトも部活動もすることがなくなって、趣味でずっと歌うのは好きだったので、本気で音楽をやろうってなりました」

拓まん:
「急にたか坊から本気で音楽しようって誘われて。コロナでどうせ暇だろうと思って深く考えずにOKしました」
2022年3月に卒業した3人は、大学の同級生が立ちあげた音楽事務所「WEST FOREST」に所属。音楽の道を本格的に進み始めます。SNSで演奏動画の投稿を始めると、バンドの名前は瞬く間に全国に広がりました。
たか坊:
「自分たちでもどうしていいかわからなくて、さまよっているときに同級生がSNSを使ってみないかと声をかけてくれた」
そして2023年、全国47都道府県のライブハウスでツアーを敢行。ハイトーンボイスや共感を呼ぶ歌詞などが話題になり、結成から4年でSNSの総フォロワー数は120万人を超えました。中にはYouTubeで650万回以上、再生されたミュージックビデオもあります。
たか坊:
「47都道府県を車1台で周ってファンに直接ありがとうと伝えられたし、メンバー間の信頼も築けた」
拓まん:
「冷静にお客さんや自分の演奏をみていて成長を感じるし、ライブ後にお客さんが笑顔で帰るのを見るとうれしい」
バンドの活躍について同級生でもある事務所の社長も高く評価しています。
WEST FOREST 前本龍志社長:
「メンバーは、みんなもともと普通の大学生でした。音楽をやっていく中で、ファンが増えて考え方が変わったと思う。このバンドの魅力は人間性だと思う。音楽も頑張っているが、根本がしっかりしているので今につながっていると思います。支えてくれるファンも暖かい方が多いですよ」