ロボットがエレベーターを使って物を運ぶ実証実験が、25日大分県庁で行われました。
この実験は搬送ロボットの開発を手がける県内企業と、県内に事業所を持つエレベーター会社が県の委託を受けて行ったものです。
実験では顔認証で登録された県の職員が、ロボットの内部に書類を入れてロックしたあと、タッチパネルを操作して行き先を指定します。このあと、ロボットは制御室に電波を発してエレベーターを呼び出すと、自立走行して目的のフロアに移動します。
(吉田キャスター)「ロボットがエレベーターから下りてきました。ゆっくりとした動きでとてもスムーズです」
ロボットが届け先に到着すると、顔認証されている職員がロックを解除し、書類を受け取りました。
(FIJ・大塚武執行役員)「人とロボットと、エレベーターが協同するということで、非常にスムーズに連携できました」
(日本オーチス エレベータ ティボー・ルフェビュール社長)「ロボットが建物を垂直に移動すると、様々なサービスが提供できるので、より快適な生活ができるだろう」
エレベーターを使ったロボットの搬送サービスは全国の一部ホテルで実用化されていますが、都道府県庁内での試みは全国で初めてです。県ではこうした技術を通して障害がある人や、高齢者などの働く機会が増えていけばと期待を寄せています。