自民党の派閥の裏金問題をめぐり、長崎2区選出で国交大臣政務官などを務める加藤竜祥衆院議員が政治資金収支報告書への不記載があったとして、政務官を辞任する意向を示しました。

加藤竜祥衆院議員の事務所によりますと、加藤議員はおととし、所属する安倍派から10万円のキックバックを受けたものの 政治資金収支報告書に記載していなかったということです。

10万円は政治資金パーティー券のノルマを超えた売上分で、派閥から報告書に記載する必要がないとの説明を受けたため、使用せずに事務所で保管していたということです。

加藤議員は当初派閥からのキックバックを認識しておらず、事務所側も先月、NBCの取材に対し「受け取ったことはない」と回答していましたが、今月に入りキックバックの事実を初めて認識したとしています。

加藤議員は務めている国交政務官などを辞任する意向を示していて「今後は与えられた職責を果たしていくことで、信頼回復に努めてまいります」とコメントしています。