若い世代に長崎のまちづくりについて学んでもらおうと、長崎外国語大学で、このほど田上富久 前長崎市長による特別授業が行われました。

田上富久 前長崎市長:「まちづくりは長い目で見る。根を張っていく時間を待つっていうのがすごく大事」

特別授業は、長崎外国語大学が、長崎市市職員を経て、4期16年長崎市長を務めた田上さんにまちづくりへの思いや考え方を学生に伝えてもらおうと実施し、日本人学生と中国や韓国などの留学生合わせて120人が参加しました。

田上さんが伝えたまちづくりのヒントは「身近にあるものの価値に気付くこと」です。
田上富久 前長崎市長:「ここ(軍艦島)が世界遺産になるっていうことは考えたことはありませんでした。個性っていうのは気付きにくい。住んでいる人ほど気付きにくい。よそから来た人と話をしないと分からないっていうことが特徴としてあります」

大分県の湯布院やモナコなどを参考にした長崎の個性を活かしたまちづくりー。まちづくりには若い世代の力が欠かせません。

中国からの留学生:「長崎の発展についてたくさん勉強しました。自分の故郷に自分の力をあげたい」

3年生:「国際色豊かなまちづくりに貢献していきたいなっていうのはちょっと考えています」

田上さんは、今後も、自身の経験を活かしたまちづくり講話などを続けたいと話していました。