豊富な鉱物資源が眠る6千メートルの深海に300回以上潜った潜水調査船の元パイロットが、長崎鶴洋高校で出前授業を行いました。

JAMSTEC 吉梅 剛さん:
「深海ではエサを求め飛び跳ねたり泳いだりします」
※吉梅さんの吉の漢字は𠮷=上が士ではなく土

ナマコが飛び跳ね、エビが群がる深海の世界──
潜水調査船「しんかい6500」から観測された様子です。

長崎鶴洋高校で行われたJAMSTEC=海洋研究開発機構の出前授業には、319回深海に潜った元パイロット吉梅 剛さんが講師として招かれました

JAMSTEC 吉梅 剛さん:
「この時(引き上げ時)、かなり揺れるんですけど、床にへばりついて我慢しています」

授業では南鳥島沖の水深6千メートルにおよそ200年分の資源、「レアアース泥(どろ)」が眠っている事や、その回収に向け、吉梅さんも携わる国家プロジェクトが進んでいる事も紹介されました。

長崎鶴洋高校 1年生:
「深海って謎がいっぱいあるじゃないですか。とても楽しみだなって思いました」

JAMSTEC 吉梅 剛さん:
「(深海の中で)調べられるエリアは地球の表面からすると点でしかない。まだ未知な所はたくさんあると思います」

出前授業が行われたのは県内初で、JAMSTECでは、今後も要望があれば応じていきたいとしています。