核兵器禁止条約第一回締約国会議が日本時間の21日夕方から、オーストリア・ウィーンで始まります。
これに合わせて現地を訪れている若者たちが、日本政府にオブザーバー参加を求める署名を提出しました。

長崎の被爆者や若者も壇上に上がったきのうの核兵器の非人道性に関する国際会議。
その終了後、核兵器廃絶を求める若者たちで作る団体が、核禁条約に反対している日本政府に対し、締約国会議へのオブザーバー参加を求めるデジタル署名を、外務省の課長に示しました。
署名を集めた期間はわずか3日間という短い間でしたが、唯一の被爆国の賛同を求めて2万1千人以上が署名したということです。

記者「締約国会議は聞いて帰られるんですか?」
外務省軍備管理軍縮課・石井良実課長「そちらには参加しない」

(外務省軍備管理軍縮課・石井良実課長)
「NPTというものについて再度、ここで核兵器国の関与を引き出すと総理も何度も仰ってますし、そういった方針のもとで我々もがんばる」

核禁条約の初の締約国会議は日本時間の21日夕方開会します。
初日の今日は、被爆者の朝長万左男さんと田上長崎市長が市民社会の立場からスピーチすることになっています。

(核兵器廃絶地球市民集会ナガサキ・万左男さん)
「その後10年で蓄積された新たな知見を話します。その一つは内部被ばくです。それを証明できたってことですね」
(長崎市・田上富久市長)
「核兵器はなくさなければならないっていう思いを、みんなで伝える被爆地だけが伝えるんではなくて世界中の色んな国と一緒に伝えるそういう国際世論をつくっていくきっかけになるようスピーチしてきたいと思います」

第1回締約国会議は、23日まで3日間開かれます。