長崎市の松山陸上競技場など、スポーツ施設の再配置計画について、利用者らを交えた再検討部会の初会合が29日開かれました。

再検討部会は松山陸上競技場や市民プールの存続を求める声を受け、鈴木史朗市長が、慎重・丁寧な議論が必要だとして設置。

陸上競技協会や水泳連盟、市民団体など13人で構成されています。

市は松山町のスポーツ施設について、県の道路計画に伴い「市民プールを現在の陸上競技場に移すなど再配置」を検討していて、29日の初会合では、競技団体の委員が改めて施設の存続を訴えました。

長崎市陸上競技協会 山川貴広 理事:
「現状400メートルトラックを残したまま、存続・整備を強く要望します。ここがなくなると競技者としての練習拠点を失うことにもなる。」

長崎市営松山平和運動公園を守る会 南輝久 事務局長代行:
「陸上競技場の利用者を中心に強い反対運動が起こり、存続を求める署名は約1万4,000筆に達しています」

長崎游泳協会 田中直英 理事長:
「どういうニーズに対応していくのか十分理解をした上でないと、再配置の議論には届かないのではないか」

次の再検討部会は11月上旬に開かれ、市は今年度中に基本計画を取りまとめることにしています。