バスケットボールB1開幕まで2週間を切り、長崎ヴェルカは、今年、開催されたW杯に日本代表として出場し、24年のパリ五輪の出場権獲得に貢献した馬場雄大選手との契約合意を発表しました。
長崎市内で26日行われた馬場選手の入団会見での主なやり取り。

──意気込みを聞かせてください。

馬場雄大選手:
お集まりいただいてありがとうございます。はじめまして。長崎ヴェルカのファンの皆様、携わっている方々、馬場雄大です。よろしくお願いします。
こうしてBリーグに戻ってくることになったからには、もちろんチームとして優勝を目指してやっていきたいです。
僕はバスケットボールをずっと続けてきて、NBA選手になりたいという目標があり、そこを常に考えてチーム選びもさせてもらっていますし、今の僕があるとも思っています。

その中で、環境面だったり、長崎ヴェルカで働いている方々、GM兼社長の(伊藤)拓摩さんを含め、NBAでトレーナー経験がある中山(佑介)さんであったり、様々な方が “アメリカ”というバスケットボールで世界一と言われる国で経験を持った方も多くて、そこでコミュニケーションを取らていただいた時に、このチームが、パリ五輪に向けて1年弱という期間しかありませんけれども、最も自分が成長できる環境だと思い、選ばせていただきました。

──これまでNBAを目指すという風にお話をされていて、ヴェルカが一番そこに近いチームだとお話をされましたけども、どうして海外でプレーするという選択肢ではなく長崎という風になったんでしょうか?

ワールドカップを経て、チームとしてパリ五輪を決められた事っていうのはすごく嬉しいことでしたし、日本バスケットボールにおいても新たな歴史を作ることができたと思うんですけど、やっぱり個人的には納得していない。もう少しやりたかった、自分の力を見せたかったっていう思いもあって。
パリ五輪までには、さらに成長して、より自分の夢・目標『NBA選手になる』っていう所を達成する、近づけるためにっていう思いが一番に上がってきて…。
そんななかでパリ五輪まで1年弱しかないということで、今の自分にとってNBAの経験がある中山さんであったり、拓摩さんという経験のあるスタッフの方に囲まれること。その中でプレーすることっていうのが、その道を達成するにあたってベストなんじゃないかなと思って決断いたしました。

──長崎のファン・ブースターに見てほしいプレーは?

日本だけじゃなくて、世界からも言っていただいている「BABA BOOM(ババ ブーム)」ダンクシュートっていうのは、僕のシグネチャー・ムーブの代表的な動きでもありますし、見ていただきたいなと思うんですけど。
本当にこの1シーズンかける思いが強くて。何か今までにない自分っていうのを、練習だったり、試合を通して見せていきたいと思いがあるので、本当に新しい馬場雄大っていう姿を、まずは長崎ヴェルカのファンの皆様であったり、関係者の方に見ていただきたいなと思います。

──富山名物の鯖寿司が大好きという風にお聞きしております。長崎でこんな食べ物や場所が大好きというのを教えてください

他県で長崎ちゃんぽんは食べたことがあるんですけど、本場の長崎ちゃんぽんを食べたことがないので、拓摩さんであったり、選手たちに聞いて、色々試してみたいなっていうところ。
あと(場所は)自然がたくさんあって。普段、東京にいたので、見ることのできなかった風景が目の前に広がっていて。満喫したいなと思っています。

──外から長崎ヴェルカを見ていて、自分が入った時にどういうところをプラスにできそうだというイメージはありますか?

拓摩さんと話しているんですけど、(ヴェルカは)プレースタイルが日本代表のトム・ホーバス監督が展開するファイブアウトの形に似ている。
初めてやるバスケではないので、そういった部分では日本代表で高いスタンダードで普段やっている所っていう精度の高いバスケットボールを還元できたらなと思っています。

──伊東GM、前のチームからずっと馬場選手を見てこられたと思いますが、ワールドカップを経て、ヴェルカに馬場選手がどうマッチすると考えていますか?

伊藤拓摩GM:
本当に一番マッチする選手だと思います。 HAS IT!という風に表現する『HARD』『AGGRESSIVE』『SPEED』『INNOVATIVE』『TOGETHER』というのがヴェルカ スタイルなんですけれども、その中で、彼はハードにもプレイできますし、すごくアグレッシブに積極的なプレイもできますし、もちろんスピードもある選手です。
でも彼が言ったようにオフェンスで言うと、私たちは本当にトランジション・速攻が早いチームなので、彼はそこの強みもあります。
ファイブアウトでスペースがいいので、彼がそこでドライブをするというところ。あるいは思い切りのあるシュート、スリーポイントをどんどん(打っていける)。彼がGリーグに行ってから、一緒にやったとき、彼はスリーポイントを決められる力もある(と分かった)ので、そういったところでも力を発揮してくれるんじゃないかと思います。
ディフェンスでも今シーズン、日本人選手のレベルも上がってますし、外国籍選手もいわゆる外から1対1が出来る選手も増えてますので、彼がマッチアップしてくれると思います。
かなりヴェルカのスタイルに合っていると思います。
あとは早く合流して馴染んでもらうだけかなという風に思っています。