長崎にいる外国人に話を聞く 藤川 和の「セカイ和(ワ)トモダチ」
今回は今月23日に開業から1年を迎える西九州新幹線や、外国の鉄道事情について、長崎駅で外国人観光客に聞いてきました。

藤川 和(以下 和):
「西九州新幹線がまもなく開業1年になろうとしています。外国の方も利用されているようです」

ポーランドのマーチェさんとシルビアさんは長崎に着いたばかりです

和:西九州新幹線に乗ってきましたか?
シルビアさん:そうよ。
和:どうでした?
シルビアさん:とても速かった。
マーチェさん:
そしてとても快適だったよ。多くの旅客機よりも足元が広くて快適で、電源コンセントもあるので携帯電話を充電することもできたよ。
トイレもあるしゴミ箱もあるので、とても快適に過ごすことができたね。

続いてもポーランド。首都ワルシャワに住むアダムさんとカーシャさんです

和:西九州新幹線に乗ってきましたか?
アダムさん:そうだね。熊本からここに来るのに2回乗り換えたよ。
乗り換えた駅は、ええっと…
カーシャさん:どこだっけ?
和:博多?
アダムさん:いやひとつ前の…
和:新鳥栖?
アダムさん:そう。そこから新幹線ではない列車に乗り換えて…また乗り換えを…どこだっけ?
和:武雄温泉?
アダムさん:そうそう。武雄で新幹線への乗り換えは2~3分しかなかったけど、ホームが同じでとても乗り換えやすかったよ。
日本の鉄道システムはとても優秀だし、「JRパス(ジャパン・レール・パス)」は普通に列車に乗るより安く色んな所に行けるのでお得だね。
日本で列車に乗るときには他人の迷惑にならないように努力しているよ。
ポーランドでは列車を降りて階段があると、みんなバラバラで上っていくんだけど、日本ではきれいに列になって移動しているよね。
日本では列車に乗るときも決められた場所に並ぶようになっている。私たちはそれに慣れていないから、迷惑にならないよう、邪魔にならないように心掛けているよ。

ドイツからきたニコラスさん「初めて日本の列車に乗ったときのことが忘れられない」

和:列車でのいい思い出はありますか?
ニコラスさん:日本で最初に列車に乗ったときに窓側の席に座って、3時間ずっと外の景色を楽しみました。
日本の田舎の風景がとてもきれいでした。ドイツの景色はすぐに飽きてしまうので…。それがいい思い出です。

ドイツのファビアンさんとマヤさんがドイツの鉄道事情を教えてくれました

ファビアンさん:
(西九州新幹線だけでなく)日本の他の列車にも乗ったことがあるよ。
ドイツと日本で列車自体にあまり違いはないんだけど、実はドイツの鉄道は信用できないんだ。遅れたりとか、全く来ないことだってあるんだ。
マヤさん:そう。常に遅れているの。
和:どのくらい遅れるんですか?
マヤさん:走る距離にもよるんだけど、長距離を走る列車だと30分から1時間遅れることもあるわ

UK スコットランドのグラスゴーからきたイアンさんは乗り物に関係がある仕事でした

和:あなたの国の鉄道と比べてどうですか?
イアンさん:
日本の方が断然いいね。
イギリスではロンドン~パリ間の列車以外で速い列車はないからね。
スコットランドには新幹線のようなものはありません。新幹線はとてもいいですね。
今回の旅は期間がとても短いので航空機を利用しましたが、時間があれば鉄道で来るつもりでした。
和:飛行機と鉄道ではどちらが好きなんですか?
イアンさん:実は飛ぶことが仕事なんだけど “鉄道”の方が好きです。
和:パイロットなんですか?
イアンさん:いやいや、退職後に客室乗務員をしているんだ。もう5年だよ。
和:旅客機ですか?
イアンさん:そうだよ。
和:「ビーフ オア フィッシュ?」って…あれですか?
イアンさん:そう!それそれ(笑)その前は銀行で働いていたんだ。
銀行員のころはよく大阪や東京に来ていたんだよ。いまは客室乗務員が楽しいね。

オーストラリアからきたピーターさんは新幹線で食べるアレが楽しみです

和:メルボルンに高速鉄道はあるんですか?
ピーターさん:
オーストラリアにはないと思うよ。
メルボルン・シドニーの航空路は世界三大“多忙路線”とも言われてるんだけど、誰も新幹線を作ろうとはしません。だからほとんどの人は航空機で行くか、車で行くか…。たまに鉄道の人もいまるけど、丸1日かかっちゃうんだ。
和:新幹線の好きなところは?
ピーターさん:
迅速、快適なところだね。乗りながら『駅弁』を食べられるのはとてもいいね!