梅雨のシーズンに合わせ長崎地方気象台は14日、防災気象情報の発表基準などを解説する防災力アップミーティングを開催しました。


長崎地方気象台宮田 博治 気象情報官「梅雨入りが遅かったんですが、(降水量の1か月予想は)ほぼ平年並み。晴れる日もあるけど、降るときはしっかり降るような雨の予想が出ている。」

長崎地方気象台は地域の防災力を高めようと、自治体や報道機関向けに説明会を開いていて、14日は『警報となる基準』や『去年の豪雨災害の解説』が行われました。

■ 線状降水帯の発生を予想

去年8月11日から19日にかけて、雲仙岳では1,291.5ミリの雨を観測するなど、各地で大雨となり、土砂災害などで5人が犠牲となりました。

長崎地方気象台 林田 克也 防災気象官「長崎県では、4年連続で大雨特別警報が発表されています。統計的にも近年雨が増えていることが分かっております」

この大雨をもたらす要因の一つが、発達した積乱雲が次々と連なった「線状降水帯」です。

今月から運用が始まった線状降水帯の発生予測情報は『九州北部』など、大まかな地域を対象にして、発生の半日程度前から発表されることになっていて、気象台は発表された場合は、『一段階、危機感を高め、早めの避難に役立ててほしい』としています。