長崎市と雲仙市に面する橘湾で、赤潮による養殖業への被害が広がっているのを受けて、大石長崎県知事は22日の会見で「経済的な支援を検討している」と述べました。

大石 賢吾 長崎県知事:
「今回の例は、過去の例と比較しても非常に大きいもので、一刻も早く養殖産地として復活を図る必要がございますので、被害を受けた養殖業者の皆様に寄り添いながら、できる限りの支援に努めてまいりたい」

橘湾では、海水温上昇などの影響で、先月末から今月にかけて赤潮が発生。

トラフグやシマアジなどの養殖魚が死滅し、関係者によりますと被害総額は数十億円にのぼるおそれがあります。

今月7日に現地を視察した大石知事は22日の会見で『死んだ魚の処理』や『代わりとなる魚の購入にかかる費用』など、養殖業者への経済的な支援を検討していると述べました。

また、大石知事は今週上京し、農林水産省などに対しても支援を求めるということです。