長崎県内における65歳以上の免許返納者数は、東京・池袋の死傷事故が起きた2019年に過去最多の5735人となって以降、年々少なくなってきています。

この要因について長崎県警では「坂が多く生活に車が欠かせない高齢者が多いのではないか」と見ています。

“免許を返したくても返せない高齢者”もいる中で、いかに安全に運転してもらうか。22日長崎市でメーカーや医療関係者による“高齢者向けの運転講座”が開かれました。

講座は自身の運転能力を知ってもらおうと地域のお年寄りなどを招いてダイハツ長崎販売が開きました。

22日は運転支援システムの体験や理学療法士による体力測定などが行われました。

光ったランプを素早く押し、反射能力を試すテストでは…

参加者:「慌てるね~慌てるね~」

スタッフ:「(俊敏性は)68歳って出てます」

参加者:「お~(実年齢より)10歳若い」

ほぼ毎日運転する人(78歳):
「脇から出た時の瞬間ブレーキというか、反射神経がずいぶん落ちているかなと。家内と乗る時は『よく見とってくれ』とお願いしているんですよ。
“2つの目”よりも“4つの目”が、効き目があるからですね」

買い物時等に運転(81歳):
「びっくりしましたけれども、あまりにも“ちょっとだめだな”と思いながら。
バスだと時間がかかるから(車を使っている)」

安全に運転するために体力づくりはもちろん、反射のスピードを考慮して車間距離を十分にとることや、左右が見やすく死角が少ない車を選ぶことなども大切です。

ダイハツ長崎販売営業統括部 山口 和彦 部長:
「安全装置は最新鋭の設備が整えられております。しかし、最終的には運転者の方の運転が鍵になってきますので、認知確認であるとか、そういったものが少し難しくなってくると思いますけれども、そういった点を今回気付いていただける機会になったのかな、と思っています」

参加した高齢者は、自身の運転能力を過信せず、安全運転を心がけたいと話していました。