長崎県は先月29日から今月4日までの感染症発生動向調査の速報を発表しました。いずれも県内で指定された医療機関から報告のあった患者数です。

新型コロナ、ヘルパンギーナ、インフルエンザは、いずれも前の週に比べて患者数が減少しましたが、インフルエンザは1週間で報告された患者数が1医療機関あたり「3.39」で、全国で4番目に高い水準です。

新型コロナ前週から5人減

新型コロナウイルス感染症は、70の医療機関から293人の報告があり、前の週から5人減少しました。
定点当たりの報告数は4.19です。

定点当たり報告数の多い保健所は──
壱岐保健所…8.67
対馬保健所…6.67
県北保健所…5.75となっています。

小児の夏風邪(ヘルパンギーナ)は前週から51人減

県内でも急増していた主に子どもがかかる夏風邪の一種『ヘルパンギーナ』は、報告数が153人で、前の週に比べて51人減少しました。
定点あたりの報告数は、警報基準となる6.0を下回る 3.48でした。

報告数の年齢別では──
3歳…42人
2歳…32人
1歳…28人でした。

「ヘルパンギーナ」は発熱と口腔粘膜に現れる水疱性発疹で、主に4歳以下の乳幼児が罹患し、例年6月から7月に感染のピークがあるということですが、今年は感染の拡がりが早くなっています。

インフルエンザは前週から減少し「3.39」全国4位の罹患率

インフルエンザの定点あたりの報告数は3.39人で、前週より減少しましたが、全国で4番目に多くなっています。

県内では1月9日からの週に『注意報レベル』の10.0を超えて感染が拡大。
2月上旬にピークを越え減少傾向が続いていましたが、先月8日からの週で再び増加に転じ、流行の目安となる 1.0を超えた状態が続いています。