
洋上の航空基地といわれるアメリカの原子力空母。

このニミッツ一隻に 75機もの航空機が搭載されています。
アメリカ海軍は、現在11隻の原子力空母を保有しており、そのうちの一隻”ロナルド・レーガン”は、神奈川県の横須賀に固定配備されています。

そのレーガンが修理中であったことなどから、この間の西太平洋を警戒するため、ニミッツが展開していました。

では、今回の佐世保入港にどういう意味があるのか、一般的には”乗組員の休養”と”物資の補給”とされていますが、あえて存在位置を示し、仮想の敵国をけん制する意味があるといいます。
洋上での空母の位置は、本来軍事上のトップシークレットですが、港に入ると、その位置は特定されてしまいます。

ただ、『あえて存在位置を示す』ことで、強力な攻撃力を持つ部隊が近くにいることをアピールし、仮想の敵国をけん制することもできるのです。
緊張が高まる米中関係と、ミサイル発射を続ける北朝鮮。
厳しい安全保障の中にある西太平洋に、アメリカの原子力空母が存在し、その活動の一端を佐世保がサポートする構図も見えてきます。