11日から春の全国交通安全運動が始まりました。
長崎県内では、今年3月下旬から4月下旬のおよそ1カ月間に交通事故でなくなった人が、2022年の同じ時期と比べて大幅に増え、増加率は全国ワーストとなっています

今年の県内の交通事故死亡者数は、10日までに15人と、去年よりも7人多くなっています。

とくに、今年3月下旬から4月下旬のおよそ1か月間でみると、交通事故死亡者数の前年比での増加率が全国ワーストとなっています。

警察によりますと、長崎県内の死亡事故には2つの特徴があると言います。

それは『夜間』と『高齢者』

夜間の事故は15人中9人と全体の6割を、高齢者の事故は11人とおよそ7割を占めており、増加傾向にあるということです。

また、亡くなった人が横断歩道ではないところをわたっていた事故も、3件あったということです。

こうした中で、春の全国交通安全運動が11日から始まり、大村警察署では車両パレードの出発式が行われました。

今年の全国交通安全運動の重点項目は”歩行者の安全確保”など3点。
長崎県内の高齢者死亡者11人のうち、6人は道路横断中に被害に遭っていました。

大村警察署 交通課 島森 利幸課長:
「運転者の安全な運転の励行はもちろんですが、歩行者の皆様にも自らを守る行動の実践、これを呼び掛けていきたい」

春の全国交通安全運動は5月20日までで、県警では、特に20日を”交通事故死ゼロを目指す日”として注意を呼び掛けることにしています。