最長で9連休となる今年の大型連休(ゴールデンウィーク)が29日から始まります。
全国旅行支援の延長などで、観光地の人出は去年より増えるとの見通しもあり、長崎県内の宿泊施設は予約で満室になる日も出る一方、スタッフの数が足りず難しい対応を迫られています。

29日から始まる大型連休。

長崎市の眼鏡橋では、まだ連休前にもかかわらず 多くの観光客の姿が見られました。

埼玉県から来た観光客:「(旅行は)久しぶりですね」

埼玉県から来た観光客:
「長崎に来たことなくて絶対来てみたいと思っていたんです。
みんな動き出してきたからちょっと大丈夫かなって感じで来た」

県によりますと今年1月から2月の県内の主な観光施設の利用者数は65万6,600人で、前の年の同じ時期と比べ “倍増”。
ゴールデンウィーク期間中も、国の内外から多くの観光客が訪れると見込まれています。

長崎市立山のホテル長崎。

53室ある客室が 来月3日から5日はすでに満室となっています。

ホテル長崎 今井義謙 支配人:
「(来月)3、4、5日は満室でございます。ホッとして安心しております」

コロナ禍からの観光需要の回復に期待を寄せていますが、一方でスタッフの人員体制が悩みのタネとなっています。
ホテル長崎 今井 義謙 支配人:
「コロナ前は学生さんのアルバイトもたくさんいたんですけど(コロナ禍で)少なくなりましたので、スタッフを揃えるという部分では不安も多少ございます」

このためホテル長崎では、限られたスタッフで対応できるよう、従来1品ずつ運んでいた会席料理を “1つの器” に盛り付けることで『配膳作業』の負担を軽減。
飲み物をセルフサービスにして、『注文を受ける手間』を省くなど 人手不足を乗り切るための工夫を重ねています。

ホテル長崎 今井義謙支配人:
「あの時(コロナ禍で客がいなかったとき)のことを思うと、かなり忙しくなってますので、今は 前進あるのみだと思っています」

2022年の大型連休も、新型コロナによる行動制限はありませんでしたが、2023年は『全国旅行支援の延長』や『インバウンドの再開』といった要素も加わり、観光地の人出はさらに増えるものと見られます。
限られた人数でいかにサービスの質や利用客の満足度を高められるか。
観光需要回復の一方で、宿泊施設は難しい対応を迫られています。