食卓に欠かせない卵の品薄と価格高騰が続いています。
大手の外食企業では卵を使ったメニューを休止するケースも出る中、長崎県内の飲食店の経営にも影響が出ています。

名物は、卵をたっぷり使った親子丼です。

茂助どん 大杉 彰吾郎 社長:
「だしとお肉をしっかり卵でうまみを閉じ込めてくれる。欠かせないですね」

味の要は卵──しかし、価格に悩まされています。

大杉 社長:
「(卵の仕入れ額は)ほぼ倍近くまで来ています」

これまで『物価の優等生』と呼ばれてきた卵。

しかし、ニワトリのエサ代の高騰や、鳥インフルエンザの流行で品薄と値上がりが続き、長崎市内のスーパーでは、2022年秋と比べて “10個入り1パック” あたり199円 から 299円(ともに税抜)と100円高くなっています。

看板メニューの親子丼に、だし巻き玉子など数多くの卵料理を提供する『茂助どん』によりますと、卵の仕入れ価格は 去年秋と比べて1ケースあたり2,000円近くアップしているといいます。

この店で1日に使う卵は2ケース強で、およそ300個にのぼり、経営を圧迫していますが、ロスを極力減らすなどの対策で価格据え置きを続けています。

大杉 社長:
「量を減らすとか、何かをカットすることではなく、金額を上げるのではなく、野菜を安く買いに ちょっと遠くに行ったりとかですね」

影響はいつまで続くのか、大杉社長は不安をのぞかせます。

大杉 社長:
「不安はだいぶあります。不安はありますけれども、お客さんが喜んで帰っていただけることだけを考えてやっていきたいなとは思っております。
(価格が)少しでも下がってくれればですね…」

高止まりが続く卵の価格、なぜここまでの高値になっているのでしょうか──