
公立高校と小学校の “教職員” は、かつては高い人気を誇り、いわゆる狭き門の職種の一つでしたが、長崎県内では採用試験の倍率の減少傾向が続いていて、小学校ではこの10年で10分の1ほどにまで下がっています。
この背景には『長時間労働』など教育現場を取り巻く環境の厳しさも指摘されています。

こうした中、長崎県立学校の新規採用者の辞令交付式が3日、行われました。

辞令交付式に臨んだのは、長崎県立高校の新任教職員ら150人です。

大村市で開かれた式では、新任教職員を代表して 黒田さくらさんに辞令が交付されました。

中崎 謙司 県教育長は、ここ数年 問題となっている “教職員の不祥事”に触れ、不祥事が起きると すべての信頼を失うことや「教職員を志した初心を忘れずに子ども達に接して欲しい」と話しました。

長崎西高に赴任する新任教職員:
「私は専門が地理なので、生徒が見たことのない世界を伝えて視野を広げ子供たちの可能性を高めていきたい」

猶興館高校に赴任新任教職員:
「大変なことはわかっていたんですけど、実習とかを通してそれでも教員という仕事が好きだと思ったので頑張ろうと思います」

島原高校に赴任する新任教職員:
「不安もあるが子どもたちの笑顔を見たい気持ちが大きい。楽しみにして現場に行きたい」

子ども達の成長の大きな支えとなる教職員の仕事。
4日からそれぞれの学校で、教育者としての第一歩がスタートします。