長崎県教育委員会は9日、着席姿勢が悪い生徒を注意する際にプリントを丸めて1回たたいたとして、県立高校に勤務する50歳の男性教諭を戒告処分としました。
処分を受けたのは、長崎県佐世保市内の県立高校に勤務する50歳の男性教諭です。
県教委によりますと、教諭はことし5月30日午後2時50分頃、校内で開かれていた集会時に着席姿勢が悪かった生徒の首の後ろ辺りを丸めたプリントで1回叩いたということです。
被害生徒が、他の教職員に連絡したことで発覚したということです。県教委は「生徒の体を叩いた事実で、体罰と認定した」としています。
男性教諭は去年6月、生徒に配慮に欠ける発言を行ったとして厳重注意の指導を受け、その後「体罰の再発防止のための指導力向上研修」を受講していました。
県教委ではこの研修受講者が再度問題を起こした場合「懲戒処分を標準とする」と規定していることも踏まえ、教諭を9日付で戒告の懲戒処分としました。また、管理監督責任があった校長を口頭訓告としました。
県教委の調査に対し、男性教諭は「姿勢を注意するために叩いた」「今度はこういうことがないようにしていきたい」などと話しているということです。