「ないものは出せない」1円も支払われない賠償金
ことし3月、塩川さんはある裁判を傍聴しました。それは2001年に長崎県諫早市で起きた【女児誘拐殺害事件】の賠償金をめぐる裁判でした。
この事件で7歳の愛娘を無残に奪われた父・川原冨由紀さんは、無期懲役に服している吉岡達夫受刑者を相手に、賠償金請求の裁判を3度起こし、いずれも約7千万円の賠償命令が確定しています。
しかし、服役中の加害者には経済力がなく、「ないものは出せない」として1円も支払われていません。加害者の親とは連絡が取れなくなりました。支払われない賠償金を、誰かが補填してくれることもありません。
そして賠償金の請求権は『10年』で自動消滅してしまいます。川原さんは時効が近づくたびに、提訴を繰り返しているのです。
「誰も助けてくれない…なぜこんな目にあわなければならないのか」









