2022年12月、長崎県内の養鶏場でも初めて感染が確認された鳥インフルエンザ。『過去最悪のペース』と言われる今シーズンの感染拡大で、全国でニワトリの殺処分が1,000万羽を超え、その影響は私たちの生活にも及んでいます。



買い物客:
「困ります。(料理には)欠かせませんので」
「少しずつやっぱり値段が上がってきているかなと」
「卵の価格は(これまで)あんまり変わらなかったでしょ。ここにきて急に上がってきたから(家計には)堪えますよね」

鳥インフルエンザの影響を受けているもの、それは“物価の優等生”と呼ばれてきた“卵”です。
発注の7割しか仕入れできない…卵高騰の状況は


東美 店舗サポートチーム スーパーバイザー 磯邉 憲明 課長:
「卵の価格におきましては、餌の飼料価格の高騰と、今、鳥インフルエンザの(影響)が出ておりますので、昨年(の同じ時期)と比べて1.5倍ぐらい高くなっているという状況」

秋から冬にかけて一気に値上がりました。
磯邉 憲明 課長:
「この商品(10個入り)は(現在)239円になっています。、以前は199円ですね。
期間でいくと、うちで言ったら3ヶ月、4ヶ月ぐらい前ですね」

全国で18日までに殺処分された卵用のニワトリは1,054万羽で、昨シーズンのおよそ8倍。

こちらのスーパーでは、今、 “発注分のおよそ7割(の個数)”しか仕入れができないと言います。


東美 店舗サポートチームスーパーバイザー 磯邉憲明 課長:
「毎日お客様に提供できるように、卵をまず多くの企業様と連携をとって仕入れるというところと、少しでもお安く提供できるように、お客様に点数制限も設けさせていただいてご協力いただきながら、販売に努めているという状況ですね」

卵はお菓子作りにも欠かせません。

こちらの洋菓子店では1日におよそ70個の卵が使われています。


ラトリエドゥアン・プレリール オーナー 水島 真一郎さん:
「安くはないっすよね。先週より下手すりゃちょこっと高かとかな」

去年小麦粉など原材料費の高騰を受け、全商品をおよそ8%値上げしましたが、そのあとにやって来た卵の価格高騰が店の経営を苦しめています。