「頭がいいね」より効果的な大人の具体的な声かけ
だからといって、栁先生は「ほめないほうが良いとか、『頭がいいね』と言わないほうが良いというわけではない」と強調します。大切なのは「頭がいいね」と結果や能力だけを評価するのではなく、努力や工夫、挑戦したプロセスを具体的に認めることです。

例えば、「最後までよく頑張ったね」「難しかったのに本当に諦めなかったよね」「なんか工夫したね」といった声かけは、子ども自身が成長を実感しやすくなると言います。
また、前回の放送「食事の離席問題」でも語られたように、「昨日より長く続けられたね」と、過去の本人との比較や変化を伝えてあげるという声かけも勧めています。年齢が低いうちは、できたことを具体的に言葉にして伝えることが大切だと話しました。
年齢に応じたほめ方と「自己肯定感の好循環」
年齢が上がるにつれて、大人の関わり方も変えていく必要があります。栁先生は、中学生ぐらいになると「『よくやったね』ってほめるよりも、認めてあげること」の重要性を語りました。努力や行動を周囲が認め、知ってくれているという実感が、次の意欲へと繋がっていくといいます。
ふさわしいほめ方によって、子どもが「失敗しても自分にはちゃんと価値がある」「挑戦することに価値がある」と思えるようになると、そこから「自己肯定感の好循環(ループ)」が生まれます。
「それが、一人で努力をしたり、仲間を見つけて努力をしたりというところになっていくので、自己肯定感が自己肯定感を呼んでいくような感じになると思うんですよね」
栁先生は、自己肯定感は子ども自身の「できた」「挑戦できた」という経験の積み重ねによって育まれていくものだと考えています。その経験を支える「ほめ方」が、子どもの挑戦する気持ちを育むきっかけになると話しました。
NBCラジオ『あさかラ』内「子どもの健康相談室」(2026年7月15日放送回)より








