「日本の金利1%」は本当に高いの?

【住吉アナウンサー】元日銀支店長として、平家さんはこの「金利1%」をどう分析されますか?

【平家論説委員】利上げは負担増の側面が強調されがちですが、世界に目を向けるとアメリカや欧州の政策金利は2~3%台です。これに比べると、日本の政策金利1%は依然として低い水準にあります。

政策金利は、各々の国や地域の景気や物価情勢が異なるため、それだけを単純に比較してはいけませんが、金利から物価上昇率を差し引いた「実質金利」で比較すると、日本は長らくマイナス圏内にあります。

【住吉アナウンサー】実質金利がマイナスというと、私たちの生活にはどう影響するのですか?

【平家論説委員】例えば、金利が1%で物価上昇率が3%とします。銀行に100万円を預けて金利1%なら1年後に101万円になりますが、物価が3%上昇していれば、買えるモノは実質的に約98万円分に減ってしまいます。
日本は長らくそういう状況にあるということです。日銀の説明にもありますが、「現在の金融環境は依然としてかなり緩和的(低金利)」なんです。

過度におそれるのではなく、「これまで異常に長く続いていた超低金利が、ようやく普通の『金利ある世界』に戻りつつある」段階と、冷静に捉えることも大切です。