2017年4月、当時、長崎市の私立高校に通っていた16歳の男子生徒が、自らの命を絶ちました。
男子生徒の両親は、いじめが自殺の原因であるとして学校側に損害賠償などを求める裁判を起こしており、今月8日に判決が言い渡されます。
判決を前に、裁判に至るまでの経緯や、判決を前にした心境を男子生徒の両親に聞きました。
「黙ってたら、また同じような犠牲者が出る」

勇斗さんの母親:
「私はどうしても許せなかったんですあの学校が。勇斗の尊厳とかめちゃくちゃにされて、それで黙ってたらまた同じことが繰り返される。そしたらまた同じような犠牲者が出る」

2017年4月、当時、海星高校2年生だった勇斗さんは、自ら命を絶ちました。勇斗さんはいじめに悩んでいたといいます。

両親は、いじめの認識はなかったとする学校に対し、3年半前から裁判を続けていて、その判決が今月言い渡されます。
始まりは中学3年生の秋 エスカレートしていったからかい
いじめのきっかけは中学3年生の秋でした。腹が鳴る音を笑われた勇斗さんは、泣きそうな顔で帰宅したということです。
勇斗さんの母親:
「それがすごく印象的だったんですよね、その顔が。それで笑われないようにするために、おにぎりを作って、少しでも小腹が減ったのを抑えられるように、毎日亡くなるまでもっていってたんですけども」

その後もからかいは止むことはなく、さらにエスカレートしていきます。
周囲から意図的な咳払いを繰り返されたり、休み時間に他の生徒のいない小部屋に籠もって一人で間食をとる勇斗さんを、同級生らが後を追い、数人でドアを無理やり開けようとしたりする行為に及んだといいます。
また、椅子の音などを自分の出した音だと決めつけられ、他の生徒から「のどならし」をされるという行為にも悩まされていました。
勇斗さんの父親:
「言葉遣いとか、その辺がおとなしい子だったのに、少し荒くなってきたなという風なのは感じました。ただ思春期の、反抗期の1つだろうなという風に」
両親が「やさしくて我慢強かった」と振り返る勇斗さんは、同級生らから受けた行為などを、10枚以上のノートやメモに書き留めていました。そこには、1年以上にわたるからかいなどによって、悩みを深めていく勇斗さんの心の叫びが記されていました。

2017年4月20日、勇斗さんは長崎市内の公園で命を絶ちました。まだ16歳、高校2年生になったばかりでした。現場には「学校にいくたびにトラウマの如く頭痛がする」といった遺書が残されていました。








