名前をつけた「ハクシンザクラ」

山の中には、深澤さんが特にお気に入りだという一本の大きな桜があります。
その桜に、深澤さんは「ハクシンザクラ」という独自の愛称をつけました。

「名前を何かつけるかってことで、『ハクシンザクラ』ってつけようって。白い、深い、山、桜……深澤の『深(しん)』をつけてね」

「自分の人生が咲いている」とカメラマンに言われると、深澤さんは照れくさそうに、しかし誇らしげに大きく笑いました。

「人生は一回きりですから」

一人の男性の情熱と、20年という歳月が作り上げた大堤自然公園。
今年も、美しい山桜と深澤さんの最高の笑顔が、訪れる人々を優しく迎えています。