端午の節句を前に、五島市の山あいにある集落では150匹の鯉のぼりが春風に吹かれて泳いでいます。その訳とは…。

五島市富江町の琴石地区。
14世帯19人が暮らす山あいの静かな集落で、平均年齢は83歳。子どもは1人もいません。
「98歳やろ?99歳。99か。はー、固いね、ほー長いよ」
高齢化が進むこの地区では、多くの人に訪れてもらえる場所になればと、大小さまざまな鯉のぼりを揚げる取り組みを11年前から続けています。

きょうは天気が最高!ほんと
鯉のぼりは地区の人たちの呼びかけに応えて寄付されたもので、今月9日、150メートルのロープに150匹が結び付けられて快晴の空にあげられました。

地区で最高齢 角 玉子さん(99)「きれいですよ。子どもがたくさん来て触ったり見たりして、ワーワー賑やかですよ」

琴石地区老人会・近藤 洋市 会長「(子どもが)楽しく見るのが、楽しいと言って。それだったら自分が元気な間は、あげようかなと思います」

子どもたちと地区の人たちの笑顔を呼び込む鯉のぼりは、来月10日まであげられるということです。