長崎市の諏訪小学校で、3学期から県内で初めてとなるユニークな取り組みがスタートしました。通常45分の授業時間を5分短縮し「40分」で行うというものです。

教育現場で進む新たな試み。その狙いと、短縮によって生まれた時間の活用法を取材しました。

「5分削る」のではなく「密度を上げる」

諏訪小学校では、県と市の教育委員会の研究指定を受け、関東などの先行事例を参考にこの「40分授業」を導入しました。

長崎市立諏訪小学校で始まった「40分授業」

単に時間を短くするだけではありません。電子黒板などのICT機器を積極的に活用してプリント配布の手間を省いたり、子供たちに学習の狙いを明確に意識させたりすることで、授業の無駄を省き、学びの質を高めています。

長崎市立諏訪小学校 田中穂積校長: 「5分を『削る』というふうに考えていなくて、授業の『密度を上げる』と考えています。ICTの活用や、教師が教材研究をしっかりすることによって、それができると思います」

新たに生まれた「20分」で自己調整力を育む

授業時間の短縮によって生まれた余剰時間をどう使うかが、この取り組みの大きなポイントです。

諏訪小学校では、子供たちが「学びに向かう力」や「自己調整力」を高めるための時間として、新たに20分間の学習タイムを設けました。

新たに設けられた学習タイムで漢字に取り組む児童

今学期は「漢字」学習に注力。子供たちは自分で家庭学習の計画を立て、実践し、そして分析します。

児童からは肯定的な声が上がっています。

4年生女子: 「(授業時間は短くなっても)今までとほとんど変わらなくて、学習がぎゅっとまとまっていいと思います」

4年生男子: 「(新たに生まれた時間で)漢字の意味とかを深くわかりやすく勉強できて、いいなと思います」