生後間もない赤ちゃんの被害が最多
隙間がある状態で「前かがみ」になるとどうなるか―。過去、抱っこひもによる事故がおきた時の姿勢の多くは、手洗いや荷物を拾う時に前かがみになるなどして体を傾けた姿勢になった時でした。

赤ちゃんの頭は重く、重心が高い位置にあります。保護者が腰から体を曲げると、赤ちゃんの体は重力に従って頭から下へ滑り出そうとします。この時ベルトが緩いと、頭から落下してしまいます。
過去6年間に報告された落下事故のうち、被害者の9割は0歳児で、その半数以上が生後3カ月以下の子どもでした。
さらに、落下事故の約4件に1件(37件)で骨折や頭蓋内損傷などの重篤なけがを負っており、頭蓋骨が薄い低月齢児ほどリスクが高い実態が浮き彫りになっています。








