企業の法人口座をねらった不正送金詐欺が増えているとして、長崎銀行協会は1日、加盟する銀行に対し警戒を強めるよう注意喚起を行いました。

増加しているのは、銀行関係者をかたり企業や個人に電話をかけ、インターネットバンキングのIDやパスワードを巧みに盗み出し、口座から現金を不正に送金する詐欺です。

警察庁などによりますと、全国的には1社あたり数億円規模の被害も確認されており、企業の法人口座が狙われています。

福岡銀行も被害

福岡銀行も被害にあっており、先月28日までに取引先6社で計7千900万円の被害が確認されたということです。

犯行の手口

ターゲットとなる企業の担当者などに、銀行関係者をかたる電話がかかってきます。

電話に出ると「このままでは口座が凍結になる。ネットバンクが使えなくなる。顧客情報の更新が必要」などと自動音声のガイダンスが流れます。

その案内に従って番号ボタンを押すと犯人に電話がつながります。犯人は「手続き用のリンクを送る」などと言ってメールアドレスを聞き出し、その後、送り付けたメールから銀行の偽サイトに誘導し、アカウント情報を盗み取るということです。