なに食べる?なぜ人里に?クマ出没の原因

体格は大きいものの、クマは草食寄りの雑食で、
春は若葉や新芽、
夏は山になる果実や虫(はちみつもハチの巣ごと食べる)、
秋は木の実などを食べ、
冬の冬眠に向けて身体に栄養を蓄えるといいます。
本来、臆病とされるクマがなぜ人里に出没するのでしょうか。複数の要因が指摘されています。
人間の食べ物の味を覚えた:
放置されたゴミや農作物などから人間の食べ物の味を覚え、「人里=エサ場」と学習してしまう。
エサ不足:
山の木の実(ドングリなど)が凶作の年に、エサを求めて人里までおりてくる。
生息域の変化:
シカやイノシシの増加により、山奥でのエサの競合が激しくなり、クマが押し出される形で人里近くに出てくる。
里山の変化:
かつて人が利用していた里山が管理されなくなり、クマが人里近くまで安心して移動できる環境になった。
国の対策と今後の注意点

被害の深刻化を受け、政府は今年9月から、人の生活圏に出没したクマについて、市町村の判断で迅速に銃猟を可能とする「緊急銃猟制度」を施行しました。木原稔官房長官も「科学的データに基づき個体数管理を強化し、地方の暮らしと安全を守る」と言及しています。
九州へのクマ上陸の可能性は低いとのことですが、旅行などで九州外に出る際は、クマの生息域に近づく可能性があることを念頭に置き、鈴やラジオを携帯する、早朝・夜間の行動を避ける、食べ物やゴミを放置しないなど、基本的な対策を心がけることが重要です。








