およそ170人の被爆者が暮らす長崎市の恵の丘長崎原爆ホーム別館で、子どもたちを受け入れての平和学習が5年ぶりに行われました。

新型コロナの影響で平和学習の受け入れが途絶えて5年あまり。長崎市内の学童保育の子どもたちが被爆者の話に耳を傾けます。

11歳の時、爆心地から2.2キロの稲佐町で被爆した平山惠美子さんが初めて、大勢の前で体験を語りました。

平山惠美子さん(91)「私の母親も原爆で亡くなりました。ほんとね、私は(兄弟で)一番上だからね、弟と妹と。妹なんか『母ちゃんに行きたい母ちゃんに行きたい』ちゅうて泣くし、自分が泣くことはできなかったです。平和になるようにね、あなた方が守ってください、お願いします」

参加した小学生「おじいちゃんが被爆の体験者なので聞いてきたけど、人によって違う原爆の体験の仕方があったので、聞けて良かったと思いました」

恵の丘長崎原爆ホーム別館では、被爆劇など長年の継承活動を紹介する展示を10月末まで行っていて、誰でも見学できます。