被爆証言のSNS発信に取り組んでいる長崎被災協が、長崎で被爆し去年ノーベル平和賞の授賞式で演説した日本被団協の田中煕巳代表委員の証言を14日、収録しました。

日本被団協・田中煕巳代表委員「パーッと光った。もう何も言えないような光で、明るすぎて」

現在、埼玉在住の田中煕巳さん(93歳)は、13歳の時に爆心地から3.2キロの長崎市中川町の自宅で被爆しました。

田中さんは無事でしたが、爆心地近くにいた伯母など親族5人を原爆で亡くしました。

田中さん「真っ黒に焼けて骨が出ているような死体が散乱して、遺体だけ見たってわからない、家の形を探し当てて、そこで死体の大きさだとか、確認して間違いないと」

田中煕巳さんは、被爆80年プロジェクトとして長崎被災協が取り組んでいるSNSでの世界に向けた被爆証言の発信に期待を寄せています。

田中さん「核保有国の市民の皆さんが核兵器に反対しなければ核兵器はなくなりませんから、核兵器がどういうものかというのを知ってもらってそれを無くさなければならないということころまでいってもらう、これが最大、私たちが望むこと」

長崎被災協は田中さんの被爆証言をYouTubeのショート動画で14日から公開していて、今週中にロングバージョンも公開する予定です。