原爆で重傷を負いながら救護活動に奔走した永井 隆 博士の生涯について、孫の徳三郎さんが、7日、講演し、復活予定の「アンジェラスの鐘」にまつわるエピソードも披露しました。

永井博士の孫・徳三郎さんは、2001年に亡くなった父の跡を継いで、永井隆記念館の館長をつとめています。

浦上教会で行われた講話には、信者らおよそ150人が参加。

家族から聞いた博士の日常も含め、その生涯と信仰をテーマに語った徳三郎さんは、被爆後の焼け跡から見つかった浦上天主堂の鐘を掘り出す際、博士が横で音頭をとったエピソードも披露しました。

長崎市永井隆記念館・永井 徳三郎 館長「あの当時鳴った鐘の音というのは、僕らが考える以上に人々の心に響いたと思うんですよね。隣人愛の気持ちを持ってこの先いいものにしていこうということが大事じゃないかなと思いますね。実際に鳴らされた時にどんな音が鳴るのか、どんな心に響くのか、楽しみにしています」

原爆で破壊されたもう一つの鐘は、アメリカの信徒によって復元・寄贈され、8月9日「二つの鐘の音」が復活することになっています。