長崎スタジアムシティで歌舞伎舞踊の特別公演が行われることになり、出演する歌舞伎俳優の片岡愛之助さんらが意気込みを語りました。

長崎での公演は初めてとなる片岡愛之助さんと、振付の藤間勘十郎さんを迎えて行われた制作発表会。

演目の一つ「蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)」は、蜘蛛が様々な人間に化けて源氏の大将・頼光を倒そうとする内容で、主演の愛之助さんは蜘蛛が化ける5つの役を早替りで踊り分けます。

歌舞伎俳優・片岡愛之助さん「化けてるこの一つ一つの役どころに、ふとしたところに蜘蛛の悪い顔が見えるんですね。睨んで狙ってやろうか…いけない、いけない!…そういうところを見逃していただきたくないですね」
注目の若手歌舞伎俳優3人も出演し、初めての人でも楽しめるよう見どころの解説もあります。

主催するリージョナルクリエーション長崎は、地元の子どもたちを招待することも検討中です。

片岡愛之助さん「6歳とかぐらいですかね。歌舞伎というものに初めて触れたんですよ。おもしろいな~と思ったんですね。だって顔真っ白に塗ってるんですよ。僕が知ってるのって、志村けんさんぐらいですよ。顔真っ白に塗ってるの。『うちの子はまだ小さいんで早いと思います。もうちょっと大きくなったら…』大きくなったら手遅れなんですよ。小さいうちにまず見ていただいて、こんな楽しかったなっていうことを覚えてていただきたい」

前例のないアリーナでの歌舞伎公演。様々な舞台の仕掛けはどう表現するのでしょうか?

振付・日本舞踊家藤間勘十郎さん「作り手側としましては、できないとかこれは無理ですという制約が多い時ほど燃えるんですね。じゃあ何か違う手はなかろうかとか」

歌舞伎俳優片岡愛之助さん「ここでしか、このスタジアムシティでした見られない。特別公演って書いてありますからね、特別な何かをね、つくりたいと思っております」
歌舞伎舞踊特別公演は、7月26日と27日に4公演行われ、チケットは長崎スタジアムシティ公式アプリで販売中です。