2004年長崎市の中学校で起きた男子生徒の飛び降り自殺で、遺族が事件からの日々を綴った手記を出版しました。
『指導死』という言葉を用いて思いをつづっています


(「学校で命を落とすということ」安達和美著 より)
「32歳になった雄大はどうしていただろうか。…ふと考えてしまう。でも想像がつかない。14歳のやんちゃな姿のままだ」


2004年3月、長崎市の中学校に通っていた安達雄大(享年14)くんが、教師の指導中に校舎の4階から飛び降りて自殺しました。


この死から18年。
雄大くんの生きた証や事件からの日々を記録に残したいと母の和美さんが本を出版しました。


本には、不適切な教師の指導により子どもたちが自殺する『指導死』についてや、当時の学校の対応、再発防止への思いなどが綴られています。


雄大くんの母 安達和美さん:
「まず教育委員会や学校の先生方に読んでもらいたい。(子どもたちが)安心して過ごせる学校になるための材料として使って頂きたいと思います」


出版にあたってはクラウドファンディングを行い、およそ200万円の支援を受けた安達さんの本は長崎市内の書店やオンラインで買うことができます。