長崎原爆の爆心地からわずか500メートル。旧城山国民学校(現・城山小学校)で、母親に守られて奇跡的に生き残った赤ちゃんがいました。江頭直美さん、80歳。被爆から80年にして初めて知った母の思いとは。
爆心地500m、生き残った母娘

爆心地からわずか500メートルの場所に建っていた旧城山国民学校(現長崎市立城山小学校)。児童約1400人が自宅などで命を落とし、学校にいた教職員31人のうち、28人が亡くなりました。
学校内で被爆し生き残ったのはたった3人。その中にいたのが、教諭だった母・江頭千代子さんと、当時1歳2か月だった四女の直美さんでした。

直美さん:
「母といつも時々見に来よったんですよね、桜は、きれい…」
直美さんは今も長崎県内に暮らしています。この日は母娘で被爆した城山小学校を訪れました。