長崎県選挙管理委員会は、11日に告示された県議会議員補欠選挙の期日前投票所で「投票用紙」の誤交付があったと発表しました。

誤交付があったのは長崎県西海市「崎戸中央公民館」の会場です。

13日午前、長崎県議会議員補欠選挙の期日前投票に来た1人に対し、この時点ではまだ期日前投票が始まっていなかった西海市議会議員選挙の投票用紙を誤って交付したということです。

県議補選は11日告示、西海市議選挙と西海市長選挙は13日告示で、期日前投票はそれぞれ翌日から行われています。

市によりますと、朝、金庫から投票用紙を取り出す際、同じ場所に保管されていた3種類の投票用紙の中から、誤って市議選の用紙を取り出し、そのまま一日気づかず、投票を締め切って金庫に保管する際、誤りに気づいたということです。13日にこの投票所で投票した人は1人だけでした。

投票用紙は県議補選は「あさぎ色」、市議選は「クリーム色」、市長選挙は「白色」と色が違い、配布の際には声に出し複数人で確認することなどがマニュアル化されていますが、一日中誤っていることに気づかなかったということです。

今回の誤交付は「県議補選」の期日前投票で発生しましたが、投票は投票用紙に従い「市議選」の投票として扱われるということで、県議補選の候補者名が書かれていた場合は無効票になるということです。

一方、「県議補選」の投票は済ませたことになり、再交付や再投票などはできないということです。

西海市選管は今回の誤交付について「確認ミス」としており、14日午後、誤交付した選挙人に謝罪し、すべての投票所の事務従事者に注意喚起を行ったとしています。