円相場は20日、1ドル150円台に突入し、32年ぶりの円安水準を更新しました。

歴史的円安を市民はどう受け止めているのかまちの声を取材しました。

東京外国為替市場の円相場はき21日も円を売る動きが続き、1ドル150円台で推移しています。

1990年以来、32年ぶりとなる歴史的な円安。

私たちの身近な暮らしや仕事への影響について市民はどう感じているのか?


まちの声を聞きました。


市民:
「色んなものの値段が上がって来てて販売してる側なんでなかなか工面厳しいですね」「販売価格に転嫁しにくかったりもするので」
市民:
「韓国のコスメとかですね」


市民:
「電気代とかガス代含めて、またこれから暖房かかるから痛いですね」


市民:
「海外旅行がしばらく行けないなというのがとっても残念です、コロナでこの2年半行けなくて、さあ行きたいなと思ったところでこの円安の影響というのは非常に残念だなという感じですね」

円安の影響はここにも。


来月17日に販売が解禁される『ボージョレ・ヌーボー』も円安などによる値上がりが見込まれています。

ワインショップもりなが 森永慎一郎さん:
「おおよそ1.4倍から1.5倍ぐらい、価格にして800円とか1000円ぐらい値段が上がってると」
「為替の影響だけではなくてウクライナ情勢、あるいは原油高による航空運賃の値上がりですね、そういったものも影響しています」

長崎市のこちらのワインショップでは、今年のボージョレは例年より価格が高くても、より品質を重視し消費者が満足できる商品を取り寄せたいとしています。

ワインショップもりなが 森永慎一郎さん:
「もうこればっかりは仕方ないと思ってますので、それだけ価値の高い商品を提供するのが我々の使命かなと思って、商品選びをより厳選するというつもりでおります」

幅広い品目で値上げ要因となっている歴史的円安。
市民生活への影響がじわじわと広がっています。


なお、円安による暮らしへの影響について平家達史NBC論説委員は
「直接的には輸入物価への影響が考えられ、輸入に頼っているガソリンや電気などのエネルギー、食料品などの値上げがこれからも続く可能性が高い」としています。

また、今後の見通しについては「日米の金利差の拡大がこの円安の要因と言われていて、これが縮まらない限り今のような円安水準が続く可能性がある」ということです。