今年は全国的に大規模な山林火災が相次いでいます。春は特に空気の乾燥や強風の影響で火が広がりやすく、思わぬ大災害につながることも――。
なぜ春に山火事が多いのか?どんな行動が火災の原因になるのか?
長崎市消防局が注意を呼びかける「山林火災を防ぐ5つのポイント」とともに、山火事のリスクと対策を紹介します。
長崎市消防局の予防課では、春は特に林野火災への注意が必要だと呼びかけます。
長崎市消防局予防課 末吉亜紗子予防審査係長:
「林野火災は3月、4月に多く発生している傾向が全国的にあると思います」

実際に、2019年からの5年間に全国で発生した林野火災を月別平均で見ると、1月以降に件数が増加し、4月が最も多くなっています。
長崎市消防局予防課 末吉亜紗子予防審査係長:
「空気が乾燥した状態が続く上に、風が強くなるこの時期は、火災が発生しやすく、また火災が発生した場合に、拡大しやすくなります。気象状況的にも林野火災が発生しやすい時期と言えます」
原因の最多は「たき火」

林野火災の原因で最も多いのは「たき火」です。野外でゴミや刈った草木などを燃やす行為も、広い意味での「たき火」に該当します。
長崎市消防局予防課 末吉亜紗子予防審査係長:
「野焼きは原則禁止となっています。やむを得ず屋外で火を取り扱う場合には消火の準備をするなど、十分注意をして頂きたいと思います」
林野火災を防ぐ5つのポイント
▶枯草などがある場所ではたき火をしない。
▶乾燥注意報・強風注意報が出ている時は、屋外で火を扱わない
▶喫煙は指定された場所で
▶吸い殻は必ず消し、投げ捨てしない
▶ゴミは、指定された場所に捨てるか、持ち帰る
長崎市消防局予防課 末吉亜紗子予防審査係長:
「山火事の多くは、人の不注意によるものが原因となっています。皆さん一人一人の注意で防ぐことができますので、皆さんどうぞよろしくお願いします」
空気が乾燥したところに火が入り、強風が吹くとあおられたり飛び火したりして拡大するおそれが高まります。今の時期は特に気を付けるようにしましょう。