被爆者の体験を語り継ぐ長崎市の「交流証言者」に、東京に住む10歳の少年が最年少で認定され、長崎市で初めての講話に臨みました。
最年少の交流証言者に認定されたのは東京の小学4年生、細井奏志さんです。

細井奏志さん(10):
「緊張します…」
被爆者・三田村静子さん(83):
「大丈夫よ」
細井さんは2023年、家族で長崎原爆資料館を訪れた際に、被爆者の三田村静子さんに話を聞き、その後被爆者の高齢化で体験の継承が難しくなっていることを知ったことから、三田村さんの体験を受け継ごうと自費で長崎に通い聞き取りなどを続けました。
細井さんは22日、長崎原爆資料館で三田村さんも駆け付ける中交流証言者として初めて講話しました。

細井さんの被爆講話:
「ちょうどその時です。ぴかっと、外で何かがひかり強い衝撃をかんじました。わすれられないくらい鮮明におぼえています。数日たってからいよいよ目に見えない放射線の影響と思える症状が出始めます」
細井奏志さん(10):
「疲れた。頑張って伝えられました。」

被爆者・三田村静子さん(83):
「わあ、こんなに話せるんだと思って、東京で広げてもらいたい」

細井さんは、これからも勉強と両立しながら三田村さんの被爆体験を後世に伝えていきたいとしています。