世界で最も小さいペンギン、コガタペンギンの「自然育雛」に、長崎ペンギン水族館が初めて成功しました。
長崎ペンギン水族館ペンギン担当 山口あゆ美さん:
「この中にいまヒナがいます。では出しますね」
記者:
「とっても小さくてかわいいですね」

生後およそ50日。長崎ペンギン水族館ですくすく育つのはコガタペンギンのヒナ2羽です。性格は恥ずかしがり屋と好奇心旺盛。
鳴き声:
「ピーピー」※かわいい鳴き声は動画で聞くことができます
生まれたときの体重はおよそ30グラム。世界最小のペンギンで絶滅危惧種にも指定されています。

全国では4カ所、九州では唯一コガタペンギンをみることができる長崎ペンギン水族館。19年間飼育をしてきた中で、飼育員がヒナを育てる人工育雛には成功しているものの、親鳥自らヒナをあたため、餌を与えて育てる自然育雛に成功したのは今回が初めてです。

長崎ペンギン水族館ペンギン担当 山口あゆ美さん:
「今までも自然育雛にチャレンジしたことがあったんですけど、途中で雛が死んでしまったりだとかして、(親の)餌の種類を変えたり、寒さ対策をしたりだとか工夫をすることができて、今回成功したのでとてもよかったなと思います」

元気いっぱいの2羽のお披露目は4月ごろを予定していて、それまでは巣穴から聞こえる鳴き声を楽しんでもらえればということです。