長崎県新上五島町に住む男性2人が捕獲していないにも関わらず有害鳥獣捕17頭を捕獲したとする虚偽の報告書を作成し報酬金あわせて16万4000円を不正受給していたことが明らかになりました。

不正受給していたのは新上五島町で有害鳥獣の捕獲に従事していた60代と30代の男性です。

町によりますと男性2人は2018年度から今年度かけて捕獲したと報告したイノシシ99頭、シカ148頭のうち17頭分を虚偽報告し、報奨金あわせて16万4000円を不正に受給していたということです。

捕獲従事者は捕獲したイノシシやシカの体に識別番号を書いてそれを撮影した写真をつけた報告書と捕獲物の尻尾を町に提出し、報酬を受け取るようになっていましたが町の担当者が去年12月に提出された報告書の写真の個体が他の報告書のものと似ていることを発見。

町ではこれまでの報告書をすべて確認し、事実確認を行ったところ2人が虚偽の報告を認めたということです。

2人は今後、報酬金の返還に応じる意向だということです。

新上五島町ではイノシシとシカ合わせて年間およそ4500頭が捕獲されており、町では再発防止に向け報告書の確認の徹底と証拠写真の撮影方法の見直しを行うとしています。