3日に開かれた長崎県議会の一般質問で、県内の離島と本土を結ぶORC・オリエンタルエアブリッジの新型の機体で不具合が生じ、欠航が相次いでいることが取り上げられました。

3日の県議会一般質問で、五島市選出の清川久義議員はORCの運航について「機材の不具合を理由に欠航が相次いでいる」と指摘しました。
ORCが導入しているのは、フランスATR社のプロペラ機「ATR42-600」です。ORCでは、従来の機体の老朽化や製造中止などを理由に、去年7月からメーカーを変えた新しい機体で運航しています。
ORCによりますと、ことし8月から10月までの3か月間で、
▼長崎ー壱岐間…28便(368便中)
▼長崎ー福江間…32便(552便中)
▼長崎ー対馬間…62便(736便中)
が、発電機のエラーや作動油の漏れなどを理由に欠航となったということです。

このほか、従来の機体でも生じていた「バードストライク」(鳥類との衝突)などに対応する際、「機体のメーカーが変わったことで、整備に時間がかかっている」ことなども欠航理由に挙げています。
ORCでは「安全を堅持するため、部品の確認等を徹底している」「部品を十分に保有しておくなど、運航に影響が出ない様な工夫・改善を進めていく」としています。