長崎県の大石知事の政治資金をめぐる問題について、県議会の総務委員会は30日真相究明のため、知事の後援会の元監査人と知事本人から話を聞く「集中審査」を行いました。

集中審査では、はじめに知事を刑事告発している後援会の元監査人が参考人として出席し証言しました。
大石知事の後援会を巡っては、2年前の知事選挙で「選挙運動費用収支報告書」と「後援会の収支報告書」に2000万円を二重計上していた疑惑などが指摘されています。
30日の集中審査で、元監査人はこの2000万円について「二重計上ではなく意図的に計上した架空貸付」と証言しました。

元監査人:
「2000万円の支払いについてどうにかならんかっていうことで相談をしたのは、知事がコンサルタントに相談した。2000万円の架空の貸付のスキームを作ったのは、選挙コンサルタントです。」
一方、午後からの審査に出席した大石知事は、元監査人の証言を否定。両者の意見は食い違いを見せました。

大石知事:
「私の認識としては、コンサルの方から『2000万円をどうするか』という中で、貸付にして返すことも可能だというふうに聞いたと私は認識をしています」

坂本浩県議:
「どうしてもわからないんですよね。2000万自己資金で全部で使ってるわけですから、それをなぜ後援会に貸し付けるっていうのは、可能なのか?どうしてもやっぱりわからない」
知事:
「返せますと聞いたときにそれはもう私借金してますからそれについて、もし返していただけると本当にありがたいということは思っておりますので、そういったことについては整合するところもあると思いますけれども私の認識として、選挙終わって数か月後に、このお金(2000万円)に関して返せるけど、どうしようかという話になった後、それに基づいて違法ではないということですので、(貸借)契約を結んだといったことが事実でございます」
県議会の総務委員会は「集中審査」をもう一度開くかどうかも含めて、10月2日に話し合うことにしています。
「知事」「元監査人」→意見の違い明白に
「集中審査」では知事の後援会を巡る2000万円と286万円について、元監査人と知事との意見の違いが明白になりました。
(1)「2000万円の架空貸付の疑惑」について
元監査人は「知事が選挙コンサルタントに相談した」と発言、知事自身が主体的に動いたと主張。
知事は選挙コンサルタントから「後援会への貸付との処理が可能」という助言があり誤った処理をしたとしています。

(2)286万円の迂回献金疑惑について
元監査人は「選挙コンサルタントの指示」
知事は複数の関係者に確認したが正確な経過の把握には至ってないとしています。

また、迂回献金の認識については元監査人が「知事も違法性を認識していた」と発言したのに対し、知事は選挙当時、「資金移動の事実を知らなかった」として、主張が食い違っています。








