求刑は?
(裁判長)
解決金300万円両親に返すって言うけど、あなた前にもかなりのお金を両親にかりてますよね?詳しくは言わんけど、そのお金返したんですか?
ーそれはまだですね
少しずつでも返してないですか?
ー…ほかにも返すべき所があったのでそっちを優先してきてる…
ちゃんと返せるんですか?
ーそうですね。一生懸命やろうと思います
一生懸命やるってそのための努力、あなたちゃんとできるんですか?
ーそこは…やろうと思ってます。
300万円払って示談してますが、ここには「許す」とは書かれてない、許してもらってないの分かりますか?許せることじゃないこと分かりますか?
ー…はい
男が口にした動機は「自分の欲望」。それだけだった。お金にルーズな側面も垣間見える。事件当時結婚していた妻とは、7月に離婚が成立したという。被害者参加制度で裁判に参加したAの母親も、ついたて越しに意見陳述した。
Aの母親
「娘は中2の時不登校でした。でも希望の高校への進学が決まり休日は友達と遊びに行くなど明るく過ごしていました。でも事件後閉鎖された空間に恐怖を感じるようになり公共交通機関を使うことができなくなりました」

「高校への送迎のため私は仕事を辞めざるをえなくなり、世帯収入が下がって生活は困窮しています。夫が県外出張中に起こった事件だったため、娘を守れなかったことで夫婦間にも亀裂が入り、現在離婚調停中です。娘だけでなく家族全員の将来を壊されました。相応の刑罰を望みます」
Aの父親(検察官が書面読み上げ)
「私の大好きな娘を傷つけた被告を絶対に許さない。現実を受け止められない。怒りを抑えられない。厳罰を望む」
検察官は動機に酌むべき事情はないなどとして5年の実刑を求刑した。不同意性交等罪の法定刑は、5年以上の有期拘禁刑。
弁護士は、暴力などはなく同意のもとに行われており不同意性交等罪の中でも重いものとは言えない、などとして執行猶予付きの判決を求めた。
男は妻子のある身でありながら、数十人の女性と短絡的に関係を持ち、その中で醸成されたゆがんだ感覚で、1人の中学生に癒えることのない傷を刻み付けた。Aは閉鎖された空間に恐怖を感じているという。男がどんな裁きを受けても、突き落とされた闇の深さは変わらない。求刑は不同意性交等罪の最低ラインの5年だった。判決はことし秋に言い渡される。








